こんにちは、NIMOです。2024年5月27日、女性漫才師のパイオニアとして活躍した今くるよ（いま くるよ）さんが膵臓がんのため亡くなりました。相方の今いくよさんとともに「今いくよ・くるよ」を結成し、独特のキャラクターと「どやさ！」の掛け声で一世を風靡しました。ここでは、今くるよさんが遺した「どやさ！」の心、相方いくよさんとの絆、そして最後の舞台について振り返ります。
今くるよさんが遺した「どやさ！」の心
今くるよさんの代名詞とも言える「どやさ！」は、彼女の人生哲学そのものでした。
「どやさ！」に込められた思い
「どやさ！」は、今くるよさんの前向きな姿勢と、人を楽しませることへの情熱を表現しています。どんな状況でも明るく振る舞い、観客を笑顔にすることを心がけていました。この「どやさ！」の精神は、今くるよさんの生き方そのものであり、多くの人々に勇気と希望を与え続けました。
後輩芸人たちに受け継がれる「どやさ！」魂
今くるよさんは、後輩芸人たちにも「どやさ！」の心を伝えていました。舞台裏では、若手芸人に優しく接し、アドバイスを送っていたそうです。今くるよさんの「どやさ！」魂は、後輩芸人たちに受け継がれ、今も多くの芸人たちが彼女の教えを胸に活動しています。
いくよさんとの絆
今くるよさんと今いくよさんは、高校時代からの同級生であり、生涯にわたって固い絆で結ばれていました。
高校時代からの同級生コンビ
二人は高校時代、同じソフトボール部に所属していました。くるよさんはキャッチャー、いくよさんはピッチャーを務めていたそうです。高校卒業後、ともに今喜多代さんに弟子入りし、1973年に「今いくよ・くるよ」を結成しました。
支え合った漫才人生
漫才師としてデビューした後も、二人は常に支え合っていました。お互いの長所を活かし、短所を補い合うことで、トップ女性漫才師としての地位を確立しました。プライベートでも行動を共にすることが多く、まさに運命共同体とも言える関係でした。
女性漫才師のパイオニア
今いくよ・くるよは、男性中心だった漫才界に新風を吹き込み、女性漫才師の地位向上に貢献しました。
男性中心の漫才界で切り拓いた道
1970年代、漫才界は男性芸人が主流でした。そんな中、今いくよ・くるよは独自のスタイルで人気を博しました。くるよさんのふくよかな体型に派手な衣装と、小柄な体型で濃いメイクにつけまつげがトレードマークのいくよさんは、当時の漫才師にはない斬新さがありました。二人の活躍は、女性漫才師の可能性を広げ、後に続く女性芸人たちの道標となりました。
数々の賞を受賞した実力
今いくよ・くるよは、漫才の実力も高く評価されていました。1981年には「上方お笑い大賞」金賞、1984年には「上方漫才大賞」大賞を受賞するなど、数々の栄誉に輝きました。その実力は、男性芸人たちをも凌ぐものでした。
最後の舞台
今くるよさんは、病魔に侵されながらも、最後まで舞台に立ち続けました。
病魔に負けず立ち続けた舞台
今くるよさんは、2022年4月に行われた吉本興業の特別公演「伝説の一日」に出演しました。この時、すでに体調は優れない状態でしたが、「どやさ！」の掛け声とともに、最後まで観客を笑顔にしていました。病魔に負けない強い意志が、今くるよさんを支えていたのです。
観客を笑顔にした最期の「どやさ！」
「伝説の一日」での今くるよさんの姿は、多くの観客の心に刻まれました。車椅子に乗りながらも、全身で「どやさ！」のポーズを取る姿は、まさに漫才師の鏡でした。最期まで観客を笑顔にしようとする今くるよさんの姿勢は、「どやさ！」の心そのものでした。
今くるよさんの生前エピソード
今くるよさんは、舞台上だけでなく、舞台裏でも多くの人々から愛されていました。
後輩思いの優しい人柄
今くるよさんは、後輩芸人たちの面倒見がよく、よく食事に連れて行ったり、アドバイスをしたりしていたそうです。また、舞台衣装や小道具を譲ることもあったといいます。今くるよさんの優しさは、後輩芸人たちの心の支えとなっていました。
ファンに愛された漫才師
今くるよさんは、ファンからも深く愛されていました。「どやさ！」の掛け声は、老若男女問わず、多くの人々に親しまれていました。ファンとの交流を大切にし、いつも笑顔で接していた今くるよさんは、まさに国民的漫才師でした。
まとめ：今くるよさんが遺した「どやさ！」の心
今くるよさんが遺した「どやさ！」の心は、今も多くの人々の心に生き続けています。相方の今いくよさんとの固い絆、女性漫才師のパイオニアとしての功績、そして最後まで観客を笑顔にした舞台。今くるよさんの人生は、「どやさ！」の二文字に集約されていると言えるでしょう。今くるよさんの「どやさ！」魂を受け継ぎ、明るく前向きに生きていくことが、私たちに課せられた使命なのかもしれません。
