こんにちは、NIMOです。2003年にI WiSH（アイウィッシュ）のai（アイ）として人気番組の主題歌「明日への扉」でデビューし、「旅立ちの日に…」が卒業ソングの定番曲になったシンガーソングライターの川嶋あい（かわしま あい）さんは、幼少期を児童養護施設で過ごし、その後、養子縁組により新しい家族と出会いました。彼女の人生は、母親の深い愛情に支えられ、歌手としての夢を実現させてきた物語でもあります。
川嶋あいの壮絶な生い立ち 乳児院から児童養護施設へ
川嶋あいさんの生い立ちは、多くの困難と運命の出会いに彩られています。
生後まもなく乳児院に預けられる
川嶋あいさんは、1986年2月25日に生まれました。しかし、生まれてすぐに乳児院に預けられることになります。当時の家庭環境が厳しく、実の両親は彼女を育てることができなかったのです。乳児院では、多くの子どもたちと共に過ごし、保育士の方々に大切に育てられました。しかし、実の両親との関係は断たれ、幼い川嶋あいさんにとって、家族の存在は不確かなものでした。
3歳から児童養護施設で過ごす
3歳になった川嶋あいさんは、福岡県にある児童養護施設に移ることになります。この施設では、様々な事情で家族と一緒に暮らすことができない子どもたちが、安心して生活できる環境が整えられていました。川嶋あいさんは、施設の先生方や仲間たちに囲まれ、大切に育てられました。
児童養護施設で運命の出会い 愛情深い育ての親との絆
児童養護施設での生活の中で、川嶋あいさんは運命的な出会いを果たします。
施設に会いに来てくれた優しい夫婦
川嶋あいさんが施設で過ごしていた頃、一組の優しい夫婦が彼女に会いに来てくれるようになりました。この夫婦は、子どもを持つことができない事情があり、養子縁組を考えていたのです。川嶋あいさんの明るい笑顔に魅了された夫婦は、彼女と一緒に過ごす時間を大切にし、深い絆を育んでいきました。川嶋あいさんにとって、この夫婦は特別な存在となり、家族になる日を心待ちにするようになります。
特別養子縁組で新しい家族に
そして、川嶋あいさんが3歳の時、この優しい夫婦との特別養子縁組が成立しました。川嶋あいさんは、新しい家族の一員として迎え入れられ、温かい家庭で育てられることになります。育ての両親は、川嶋あいさんを実の子のように愛情深く育て、彼女の才能を見出し、応援し続けてくれました。川嶋あいさんは、家族の絆の大切さを実感し、安心して成長することができたのです。
母親の愛情が導いた歌手への道
川嶋あいさんが歌手の道を歩むきっかけとなったのは、母親の愛情と支えでした。
母の勧めで音楽教室に通い始める
川嶋あいさんが音楽に触れるようになったのは、幼い頃のことでした。川嶋あいさんを母親が音楽教室に連れて行き、歌うことの楽しさを知りました。母親に背中を押されて音楽の道を進むことになった川嶋あいさんは、幼少期から歌手になる夢を母と二人で追いかけていました。レッスンに通い、夢に向かって忙しく充実した日々を送っていたのです。
母と二人三脚で歌手の夢を追いかける
川嶋あいさんが歌手を目指すと決めた時、母親は全力で彼女を支えました。レッスンに通い、オーディションを受け、時には挫折を味わうこともありましたが、母親は常に川嶋あいさんの味方でいてくれました。二人三脚で夢に向かって頑張る母娘の姿は、周囲の人々を感動させました。母親の愛情と献身的な支援があったからこそ、川嶋あいさんは歌手としての一歩を踏み出すことができたのです。
血のつながりを超えた＂真の親子＂の絆
川嶋あいさんにとって、育ての親との絆は、血のつながりを超えた特別なものでした。
13歳で知った衝撃の事実
川嶋あいさんが13歳の時、偶然にも自分が養子であることを知ります。たまたま出生に関する書類を見つけてしまった川嶋あいさん。当時すでに父親は他界しており、母親に問い詰めました。「『愛（本名）は本当の両親とは別れてしまって、施設にいたんだよ。その施設で笑顔が一番可愛かったから、家族になりたいと思ったんだよ』という話をしてくれました」実の両親との別れ、乳児院や児童養護施設での生活など、衝撃的な事実を突きつけられた川嶋あいさん。しかし、育ての母は、川嶋あいさんを選んで家族になったことを伝え、変わらぬ愛情を注ぎ続けてくれました。「今までどれだけ愛情と時間をかけてくれていたのか、どれだけ私の夢を応援してくれているのか、一番近くにいた私がよく知っています。血縁関係どうこうではなく、愛情があれば、一緒に過ごした時間があれば十分だと思えるようになりました」。と川嶋あいさんは語ります。血のつながりがないことは、二人の絆の深さを決して変えるものではありませんでした。
変わらぬ母への愛と感謝
養子であることを知った後も、川嶋あいさんと母親の関係は揺るぎないものでした。母親は、川嶋あいさんの夢を応援し、いつも寄り添ってくれる存在であり続けました。川嶋あいさんは、母親への深い愛と感謝の気持ちを抱き続けています。「血のつながりよりも、一緒に過ごした時間と愛情が大切」という川嶋あいさんの言葉は、家族の絆の本質を物語っています。
経験を胸に、里子たちにエールを送り続ける
自身の経験を通して、川嶋あいさんは里子たちへの思いを強くしています。
児童養護施設の子どもたちを応援
川嶋あいさんは、児童養護施設で暮らす子どもたちの支援に尽力しています。施設での生活を知る川嶋あいさんだからこそ、子どもたちの孤独や不安を理解し、寄り添うことができるのです。音楽を通して子どもたちと交流し、夢を持つことの大切さを伝えています。また、施設の外で子どもたちを見守り、応援してくれる大人の存在が必要だと訴え続けています。
家族のカタチは一つじゃない 川嶋あいの思い
川嶋あいさんは、「家族のカタチは一つではない」というメッセージを発信し続けています。血のつながりだけが家族ではなく、愛情と絆があれば、どんな形の家族でも幸せになれると信じているのです。里親や養子縁組に対する理解を深めることの大切さを訴え、社会の偏見をなくすための活動にも力を注いでいます。川嶋あいさんの経験と思いは、多くの人々の心を動かし、家族の在り方について考えるきっかけを与えてくれています。
まとめ：川嶋あいが語る、児童養護施設での経験と母親の愛情が導いた歌手の夢
川嶋あいさんの人生は、児童養護施設での経験と、愛情深い母親との絆に支えられてきました。血のつながりを超えた家族の絆の大切さを実感し、その経験を胸に、里子たちへの応援を続けています。川嶋あいさんの物語は、家族の形は一つではないことを教えてくれると同時に、夢を追いかける勇気と希望を与えてくれます。2024年の今も、川嶋あいさんは音楽で多くの人々を感動させ、児童養護施設の子どもたちを応援し続けています。彼女の歩みは、愛情と絆の力を信じ、前を向いて生きることの尊さを物語っているのです。
