びっくり! 吸水時間不要の玄米鍋炊き。忙しい人でも手軽に作れる裏技

こんにちは、NIMOです。玄米は健康に良いことは知っているけれど、浸水に時間がかかるのが面倒で敬遠していませんか?実は、浸水なしでも美味しく炊ける裏技があるんです!それが「びっくり炊き」。今回は、その方法を詳しくご紹介します。

目次

玄米は浸水なしで炊くと硬くなる?その理由とは

玄米を浸水なしで炊くと硬くなるのはなぜでしょうか?実はその理由は、玄米の特性にあります。

玄米の表面を覆う「糠層」が水の浸透を妨げる

玄米の表面には、「糠層」と呼ばれる硬い外皮が覆っています。この糠層は、水の浸透を妨げる働きがあるため、浸水なしで炊くと、水が玄米の芯まで十分に行き渡らず、硬い仕上がりになってしまうのです。一般的に、玄米を美味しく炊くには、長時間の浸水が必要だと言われているのはこのためです。

でも浸水なしでも美味しく炊ける方法があった!

しかし、実は浸水なしでも玄米を美味しく炊く方法があるのです!それが、今回ご紹介する「びっくり炊き」という炊飯法。この方法を使えば、浸水の手間なしで、ふっくらと美味しい玄米ご飯が炊けます。

玄米を浸水なしで炊く「びっくり炊き」とは?

「びっくり炊き」とは一体どのような炊飯法なのでしょうか?その秘密は、炊飯のプロセスにあります。

江戸時代から伝わる秋田の伝統的な炊飯法

「びっくり炊き」は、江戸時代から秋田県で伝わる伝統的な炊飯法です。当時は電気炊飯器もなく、玄米を浸水する習慣もなかったため、この方法が考案されたのだそう。秋田県では、今でも「びっくり炊き」で玄米を炊く家庭が多いと言われています。

たった2回の給水で芯までふっくら炊き上げる

「びっくり炊き」の最大の特徴は、炊飯の途中で2回給水するという点です。1回目は玄米を鍋に入れた直後、2回目は沸騰した後に行います。この2回の給水によって、玄米の芯までしっかりと水が行き渡り、ふっくらと炊き上がるのです。浸水なしでも美味しく炊ける秘訣は、このプロセスにあったのです。

「びっくり炊き」の手順を徹底解説!

では、実際に「びっくり炊き」の手順を見ていきましょう。ポイントを押さえれば、誰でも簡単に美味しい玄米ご飯が炊けます。

1回目の給水量は玄米の1.2~1.5倍がポイント

まず、鍋に玄米を入れたら、1回目の給水を行います。このとき、水の量は玄米の1.2~1.5倍が目安。玄米の量が1合なら、180~225mlの水を加えます。水を入れたら、軽くかき混ぜて玄米全体になじませましょう。

2回目の給水後にしっかりかき混ぜるのを忘れずに

1回目の給水後、強火にかけて沸騰させます。沸騰したら、2回目の給水を行います。水の量は、1回目と同じく玄米の1.2~1.5倍。ここでのポイントは、給水後にしっかりとかき混ぜること。これによって、玄米全体に均等に水が行き渡ります。かき混ぜ終わったら、再び強火にかけて沸騰させ、弱火で20分ほど炊きます。

「びっくり炊き」に最適な鍋の選び方

「びっくり炊き」を成功させるには、鍋選びも重要なポイント。どのような鍋を使うのがおすすめなのでしょうか?

厚手の土鍋や圧力鍋なら熱が均一に伝わりやすい

「びっくり炊き」に最適なのは、厚手の土鍋や圧力鍋です。これらの鍋は、熱伝導率が高く、鍋全体に熱が均一に伝わりやすいという特徴があります。玄米を芯からふっくらと炊き上げるには、鍋底だけでなく、側面からも熱を加えることが大切。厚手の土鍋や圧力鍋なら、まんべんなく加熱できるので、美味しく炊けるのです。

ホーロー鍋や炊飯ジャーでもOK!

土鍋や圧力鍋がない場合は、ホーロー鍋や炊飯ジャーでも「びっくり炊き」ができます。ただし、鍋底が薄いと焦げ付きやすくなるので、火加減には注意が必要。炊飯ジャーの場合は、1回目の給水後に「炊飯」モードで炊き始め、沸騰したら一旦止めて2回目の給水を行います。再び「炊飯」モードにセットして、炊き上げれば完成です。

玄米の硬さを調整するコツ

「びっくり炊き」で玄米を炊くと、どのくらいの硬さに仕上がるのでしょうか?実は、硬さの調整は給水量で行うことができるのです。

2回目の給水量で炊き上がりの硬さが変わる

玄米の硬さを調整するには、2回目の給水量を調節します。水の量が多いほど、柔らかく仕上がります。反対に、水の量が少ないと、硬めの玄米ご飯になります。ご家庭の好みに合わせて、給水量を加減してみてくださいね。

お好みの硬さに合わせて水加減を調整しよう

目安としては、柔らかめが好みなら玄米の1.5倍、硬めが好みなら1.2倍の水の量で炊くのがおすすめ。ただし、玄米の種類や炊飯器の性能によっても仕上がりは変わるので、何度か試して自分好みの水加減を見つけるのが良いでしょう。炊き上がりの硬さを見ながら、少しずつ調整していくのがコツです。

「びっくり炊き」で失敗しないための注意点

「びっくり炊き」は簡単そうに見えて、いくつか注意点があります。失敗しないために、気を付けたいポイントを確認しておきましょう。

沸騰後の加熱時間が短すぎると芯が残りがち

「びっくり炊き」で失敗しやすいのが、加熱時間の調整です。特に、2回目の給水後の加熱時間が短すぎると、玄米の芯が残ってしまうことがあります。弱火で20分以上は炊くようにしましょう。

蒸らし時間は15分以上が理想的

炊き上がったら、火を止めて蒸らしを。この蒸らし時間も、美味しく仕上げるためには欠かせません。15分以上は蒸らすのが理想的です。長めに蒸らすことで、玄米に含まれる水分が全体に行き渡り、ふっくらとした食感になるのです。蒸らしが足りないと、パサついた玄米ご飯になってしまうので要注意です。

「びっくり炊き」で炊いた玄米ご飯の美味しい食べ方

「びっくり炊き」で炊いた玄米ご飯は、そのままでも十分美味しいのですが、アレンジ次第でさらに美味しくなります。

シンプルに塩おにぎりがおすすめ

「びっくり炊き」の玄米ご飯は、ほんのり甘みがあるので、シンプルに塩おにぎりにするのがおすすめです。玄米の旨みと塩の塩梅が絶妙にマッチして、やみつきになる美味しさです。具材を入れても良いですが、まずはシンプルな塩おにぎりで、玄米本来の味を堪能してみてくださいね。

炊き込みご飯やチャーハンにアレンジするのも◎

玄米ご飯は、炊き込みご飯やチャーハンにアレンジするのも美味しいです。炊き込みご飯なら、具材と一緒に「びっくり炊き」をすれば、玄米に具材の旨みがしみて絶品になるでしょう。チャーハンは、玄米ご飯を冷ましてから炒めるのがポイントです。パラパラの食感と玄米の香ばしさが楽しめます。

浸水なしでも玄米の栄養は摂れる?

「びっくり炊き」のように浸水なしで炊くと、玄米の栄養は摂れるのか心配になりますよね。結論から言うと、ほとんどの栄養素は問題なく摂取できるのです。

ビタミンやミネラルは熱に強いので問題なし

玄米に含まれるビタミンやミネラルは、熱に強い性質を持っています。そのため、浸水なしで炊いても、これらの栄養素は壊れにくいのです。特に、玄米の糠層に多く含まれるビタミンB1やビタミンEは、加熱調理にも強いと言われています。

食物繊維の量は浸水の有無で変わらない

玄米の代表的な栄養素と言えば、食物繊維。この食物繊維は、水溶性と不溶性の2種類があり、玄米には両方が豊富に含まれています。どちらの食物繊維も、熱に強い性質を持っているため、浸水なしで炊いても量が減ることはありません。「びっくり炊き」でも、玄米の食物繊維をしっかり摂取できるのです。

忙しい人におすすめの玄米の炊き方

「びっくり炊き」は手軽とは言え、それでも時間がかかるのが玉にキズです。もっと簡単に玄米を炊く方法はないのでしょうか?

「加工玄米」なら浸水時間が大幅に短縮できる

玄米の浸水時間を短縮したいなら、「加工玄米」を使うのがおすすめです。加工玄米とは、玄米の表面に細かな傷をつけることで、水の浸透を早くした玄米のことです。通常の玄米なら2~3時間の浸水が必要ですが、加工玄米なら30分ほどで十分。浸水時間を大幅に短縮できるので、忙しい人にぴったりです。

炊飯器の予約タイマーを活用するのも手

炊飯器の予約タイマーを使えば、朝食に玄米ご飯を食べることもできます。炊飯器に玄米と水を入れ、浸水が終わったタイミングで予約をセットします。朝になったら、炊きたての玄米ご飯が食べられる仕組みです。浸水の時間は必要ですが、就寝中に済ませられるので、忙しい朝でもストレスなく玄米生活が送れます。

「びっくり炊き」を試してみよう!

「びっくり炊き」なら、浸水なしでも美味しい玄米ご飯が炊けるのです。面倒な浸水が不要なので、玄米デビューにもぴったりです。

慣れれば炊飯器いらずで玄米が炊ける

「びっくり炊き」のコツを掴めば、炊飯器がなくても玄米が炊けるようになります。鍋さえあれば、どこでも玄米ご飯が作れるのは嬉しいポイントです。アウトドアや旅行先でも、健康的な玄米生活が送れますね。

ぜひ玄米生活のレパートリーに加えてみて

「びっくり炊き」は、玄米の炊き方のバリエーションを広げてくれる便利な方法です。普段の玄米ご飯に飽きたら、ぜひ「びっくり炊き」を試してみてください。浸水なしでも美味しく炊けるので、時間がない日の玄米ご飯作りにもおすすめです。「びっくり炊き」を玄米生活のレパートリーに加えて、健康的で美味しい食卓を楽しんでくださいね。

まとめ:びっくり! 吸水時間不要の玄米鍋炊き

今回は、浸水なしでも美味しく炊ける玄米の炊き方「びっくり炊き」をご紹介しました。玄米の糠層が水の浸透を妨げるため、通常は長時間の浸水が必要ですが、「びっくり炊き」なら2回の給水で芯までふっくら炊き上げることができるのです。

炊飯のポイントは、1回目と2回目の給水量を玄米の1.2~1.5倍にすることです。2回目の給水後にしっかりとかき混ぜるのも忘れずに。厚手の土鍋や圧力鍋を使えば、より美味しく仕上がります。

玄米ご飯の硬さは、2回目の給水量で調整できます。お好みの硬さに合わせて、水加減を工夫してみてくださいね。炊き上がったら、シンプルに塩おにぎりにしたり、炊き込みご飯やチャーハンにアレンジしたりするのもおすすめです。

「びっくり炊き」は、浸水なしでも玄米の栄養をしっかり摂取できる優れた炊飯法です。ビタミンやミネラル、食物繊維など、玄米の大切な栄養素は熱に強いので、問題なく摂れるのです。

忙しくて玄米を浸水する時間がない人は、加工玄米を使ったり、炊飯器の予約タイマーを活用したりするのも手。ぜひ「びっくり炊き」を試して、手軽に玄米生活を始めてみてはいかがでしょうか。

玄米は白米に比べて栄養価が高く、健康に良い食べ物として知られています。しかし、その分、炊飯に手間がかかるのが難点でした。「びっくり炊き」なら、浸水なしでも美味しく炊けるので、玄米のハードルがぐっと下がります。

ぜひこの機会に、「びっくり炊き」で玄米デビューしてみてくださいね。面倒な浸水なしで、ふっくらと美味しい玄米ご飯が食べられます。健康的で美味しい玄米生活を、ぜひ始めてみてください!

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