こんにちは、NIMOです。今回は、血圧が低すぎるとどんな危険があるのか、特に70台以下の人が知っておくべきことについてお話しします。
血圧とは、心臓から送り出される血液が血管に加える力のことです。血圧は、健康状態や生活習慣によって変動しますが、一定の範囲内に収まっていることが望ましいです。しかし、血圧が低くなり過ぎると、全身に十分な血液が供給されなくなり、細胞や臓器が正常に機能しなくなる恐れがあります。これを低血圧症と呼びます。
低血圧症は、めまいや失神などの不快な症状を引き起こすだけでなく、脳卒中や心筋梗塞などの重大な合併症を招く可能性もあります。特に70台以下の人は、低血圧症のリスクが高いと言われています。そのため、低血圧症の原因や種類、予防法などをしっかりと理解しておくことが大切です。低血圧症の方や気になる方は、ぜひ参考にしてください。
低血圧とは何か?低血圧の定義と種類
低血圧とは90/60mmHg以下の血圧測定値のこと
前述したように、WHOの基準では、収縮期血圧が90mmHg以下、拡張期血圧が60mmHg以下の場合を低血圧と呼びます。しかし、これはあくまで目安であり、実際には個人差や測定条件によって変わります。例えば、若い女性やスポーツ選手などでは、正常値よりも低い血圧でも健康的な場合もありますし、高齢者や心臓病患者などでは、正常値よりも高い血圧でも不十分な場合もあります。そのため、自分の体質や生活習慣に合わせて適切な目標値を設定することが大切です。
低血圧には本態性、症候性、起立性、食事性の4種類がある
低血圧には大きく分けて4種類あります。
- 本態性低血圧:特に原因がなく、生まれつきまたは体質的に低い血圧を持つ人。一般的には無症状
- 症候性低血圧:他の病気や薬物などが原因で血圧が低下する人。症状は原因によって異なる
- 起立性低血圧:立ち上がったり、長時間立っていたりすると血圧が下がる人。めまいや失神などの症状が出る
- 食事性低血圧:食事後に血圧が下がる人。胃腸の不快感や眠気などの症状が出る
低血圧の症状と原因
低血圧の症状はめまい、失神、動悸、冷えなど
低血圧の症状は、血液の循環が悪くなることで、脳や心臓などの臓器に十分な酸素や栄養が届かないことによって起こります。主な症状は以下の通りです 。
- めまいやふらつき
- 失神や意識障害
- 動悸や息切れ
- 頭痛や耳鳴り
- 冷えやしびれ
- 疲労感や倦怠感
- 集中力や記憶力の低下
低血圧の原因は遺伝、ストレス、貧血、薬物など
低血圧の原因は、種類によって異なりますが、一般的には以下のようなものが挙げられます 。
- 遺伝的な要因:家族に低血圧の人が多い場合、本態性低血圧になりやすい
- ストレスや精神的な要因:自律神経のバランスが崩れて血管が拡張しやすくなる場合、起立性低血圧になりやすい
- 貧血や栄養不足:赤血球やヘモグロビンが減って酸素運搬能力が低下する場合、本態性低血圧になりやすい
- 薬物やアルコール:降圧剤や利尿剤、抗うつ剤などの副作用やアルコールの影響で血管が拡張しやすくなる場合、症候性低血圧になりやすい
低血圧の危険性と予防法
低血圧は脳卒中や心筋梗塞などのリスクを高める可能性がある
高血圧と比べて、低血圧は、脳卒中や心筋梗塞などのリスクを低くするというメリットがあります。しかし、血圧が低すぎると、逆に脳や心臓に十分な血液が届かなくなり、脳梗塞や心不全などのリスクを高める可能性もあります 。特に、高齢者や心臓病患者などでは、血圧が急激に下がると命に関わることもあります。また、低血圧によるめまいや失神は、転倒や交通事故などの原因にもなります。そのため、低血圧は過度に安心せず、適切な管理が必要です。
低血圧を予防するには水分や塩分の摂取、適度な運動、睡眠などが有効
低血圧を予防するには、以下のような方法が有効です 。
- 水分や塩分の摂取:水分や塩分は血液の量や粘度を調整し、血圧を上げる効果があります。特に暑い日や汗をかいたときは、水分や塩分の補給を心がけましょう。
- 適度な運動:運動は筋肉や血管の働きを良くし、血液の循環を促進します。また、自律神経のバランスも整えます。無理のない範囲で歩く、階段を使う、ストレッチするなどの運動を習慣化しましょう。
- 睡眠:睡眠は自律神経の調整に重要です。睡眠不足は自律神経の乱れやストレスを引き起こし、低血圧を悪化させます。毎日7~8時間程度の睡眠をとりましょう。
- 起床時や食後の注意:起床時や食後は血圧が下がりやすい時期です。起床時はゆっくりと起き上がり、足首や手首を回すなどして血流を改善しましょう。食後はすぐに横にならず、少し歩いたりして消化を促進しましょう。
まとめ:血圧が70台以下の人が知っておくべきこと
この記事では、低血圧とは何か、低血圧の種類や原因、症状、危険性、予防法などについて解説しました。低血圧は、高血圧と比べて軽視されがちですが、血圧が低すぎると脳や心臓に十分な血液が届かなくなり、脳卒中や心筋梗塞などのリスクを高める可能性があります。また、めまいや失神などの症状は、日常生活にも支障をきたします。そのため、低血圧は適切に管理する必要があります。低血圧を予防するには、水分や塩分の摂取、適度な運動、睡眠などが有効です。また、起床時や食後には血圧が下がりやすいことに注意しましょう。低血圧は一生涯の問題ではありません。生活習慣の改善や医師の指導に従って、健康的な血圧を目指しましょう。