デビュー30周年目前!「ESCAPE」から「ジャヒー様はくじけない!」まで ササキオサムの作曲家としての軌跡

MOON CHILD(ムーンチャイルド)のボーカリストとして一世を風靡し、現在はアニメ曲の作曲家として活躍するササキオサムさん。デビュー30周年を目前に控え、その音楽人生を振り返ります。

目次

MOON CHILD「ESCAPE」大ヒットまでの道のり

ササキオサムさんの音楽家としての原点を探ります。

音楽に目覚めた少年時代

ササキオサムさんが音楽に目覚めたのは小学4年生の時。テレビでRCサクセションのライブを観たことがきっかけでした。忌野清志郎(いまわの きよしろう)さんのまねをするところから始まり、中学生の頃には作詞作曲にも挑戦。「全国中学生テープ大賞」の作詞作曲部門で賞を受賞するなど、早くから才能を発揮していました。高校時代にはバンド「G/Zacrt」(ガルザカート)を結成し、「イカ天」にも出演。音楽一筋の青春時代を送ります。

上京とバンド結成、メジャーデビューへ

1991年、20歳でササキオサムさんは上京。雑誌でメンバーを募集し、音楽仲間の輪を広げていきます。そして1995年、ついにMOON CHILDを結成。わずか1年後の1996年にメジャーデビューを果たしました。デビュー曲「ESCAPE」(エスケイプ)は、ドラマ「FiVE」(ファイブ)の主題歌に抜擢され、大ヒットを記録。一躍トップバンドの仲間入りを果たします。

「ESCAPE」から2年、解散の真相

MOON CHILDは「ESCAPE」の大ヒットから、わずか2年後の1999年に解散しました。その真相に迫ります。

プレッシャーとストレスの蓄積

「ESCAPE」の大ヒットは、ササキオサムさんにとって大きなプレッシャーとなりました。次作では前作を超えるヒット曲を生み出さなければならないという重圧。さらにメンバー間の意見の相違もあり、ストレスは蓄積していきます。バンド継続への思いはありましたが、限界を迎えてしまったのです。

再デビューへの模索

解散後、ササキオサムさんは再デビューを模索します。2人組ユニット「SCRIPT」(スクリプト)では「劇場版 テニスの王子様 二人のサムライ The First Game」の主題歌「青春グローリー」がヒット。しかし、レーベル移籍に伴う予算削減などの問題もあり、思うような活動ができませんでした。その後、「Ricken’s」(リッケンズ)というユニットでも活動しますが、なかなか思うような結果は出せずにいました。

ササキオサムのソロ活動と再起

再デビューを模索する中で、ササキオサムさんはソロ活動に力を入れ始めます。

SCRIPT、Ricken’sでの活動

「SCRIPT」では、ササキオサムさんは作詞作曲だけでなく、ボーカルとしても活躍。「青春グローリー」のヒットで、再ブレイクを果たしました。しかし、レーベル移籍に伴う予算削減などの問題から、思うような活動ができない状況が続きます。「Ricken’s」では、元The Kaleidoscope(カレイドスコープ)の石田匠(いしだ たくみ)さんとタッグを組みましたが、こちらも思うような結果は出せませんでした。

アコースティックツアーと自主制作

2009年、ササキオサムさんは所属事務所を離れ、ソロ活動に専念します。自主制作でCDをリリースし、アコースティックツアーで全国を回るなど、精力的に活動。「ひとりになっても、意外とできるな」と手応えを感じていました。しかし、ツアーの疲れもあり、ちょうど休養を考えていた矢先、コロナ禍に見舞われてしまいます。ライブ活動が困難になる中、新たな活躍の場を見出していくことになります。

アニメ曲制作で新境地を開拓

コロナ禍でライブ活動が困難になる中、ササキオサムさんはアニメ曲制作という新たな道を歩み始めます。

パチンコ音楽からアニメ劇伴へ

きっかけは、10年ほど前に手がけたパチンコの音楽でした。その仕事を依頼してくれた方が、アニメ制作を始めたのです。深夜アニメ「ジャヒー様はくじけない!」の劇伴を担当したのを皮切りに、アニメ音楽の仕事が続くようになります。音楽制作に没頭するあまり、ライブ用の曲が作れないほどの忙しさだったそうです。

「ジャヒー様はくじけない!」「夜桜さんちの大作戦」の音楽を担当

2021年放送の「ジャヒー様はくじけない!」に続き、2024年4月から放送中の「夜桜さんちの大作戦」でも音楽を担当。アニメファンの間でも、ササキオサムさんの音楽は高く評価されています。また、2023年からは「千鳥の鬼レンチャン」のカラオケ企画コーナーにも出演。歌唱力の高さが話題となり、音楽家としての新たな一面を見せつけました。

デビュー30周年に向けて

2年後にデビュー30周年を迎えるササキオサムさん。今年は精力的に活動する予定だといいます。

2024年はライブ活動を精力的に

2023年は4本のライブを行ったササキオサムさんですが、2024年はその倍以上の10本のライブを予定しているとのこと。イベント出演なども含めると、かなりのハードスケジュールになりそうです。並行してアニメの劇伴も続けるため、多忙な1年になりそうですが、「頑張るしかない」と気合十分の様子。

新曲制作にも意欲、ファンへの思い

デビュー30周年を記念して、ササキオサムさんは新曲制作にも意欲を見せています。「ファンに喜んでもらえるような作品を作りたい」と語るササキオサムさん。MOON CHILD時代の曲を彷彿とさせるような、懐かしくも新しいサウンドを届けてくれるのではないでしょうか。ファンにとって、今年は待ちに待ったササキオサムさんの活躍が見られる年になりそうです。

まとめ:デビュー30周年目前!ササキオサムの作曲家としての軌跡

ササキオサムさんの音楽家人生は、MOON CHILD時代の栄光から、解散、再デビューの苦労、そしてソロ活動と紆余曲折の連続でした。しかし、アニメ音楽という新たな道を見出し、作曲家として再び脚光を浴びています。
デビュー30周年を目前に控え、ササキオサムさんの音楽家としての情熱は衰えるどころか、ますます加速しているようです。2024年、彼がどのような活躍を見せてくれるのか。ファンにとって、今年は見逃せない1年になりそうです。

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