幼少期の入院が漫画家への原点に。「はなかっぱ」原作者あきやまただし氏、「青春編」終了、命の危機を乗り越え退院そしてリハビリへの決意

こんにちは、NIMOです。NHK Eテレで放送中のアニメ「はなかっぱ」の原作者として知られる絵本作家、イラストレーターのあきやまただし氏が、2024年4月に脳内出血で倒れ、命の危機に瀕しました。しかし、2カ月後の6月には奇跡的に退院し、現在はリハビリに励んでいます。あきやまただし氏の漫画家としての原点は、実は幼少期の入院経験にあったのです。

目次

幼少期の入院が漫画家の原点に

あきやま氏は幼少期に5年間も病気で入院していました。

入院中の漫画創作が基礎に

あきやまただし氏は、幼少期の入院中に漫画好きの友人と出会い、漫画創作を競い合ったそうです。その時に描いた大量のオリジナル作品が、後の漫画家としての基礎となりました。入院中は外の世界から隔絶されていましたが、その分想像力を膨らませ、ストーリーやキャラクター作りを繰り返し練習することができたのです。あきやま氏は「入院していなかったら今の自分はない」と振り返っています

苦難が「はなかっぱ」を生み出すきっかけ

幼少期の入院生活で培った創作力が、のちに「はなかっぱ」を生み出すきっかけとなりました。病気と向き合い、苦難を乗り越えてきた経験が、登場人物の前向きで明るい性格に反映されているのかもしれません。「はなかっぱ」は、頭に花が咲くことを嫌がる主人公が、仲間と出会い、自分の特性を受け入れていくストーリーです。あきやまただし氏自身の半生と重なる部分があるのではないでしょうか。

「はなかっぱ」原作者、脳内出血で命の危機

59歳という若さで脳内出血に倒れ、命の危機に瀕したあきやまただし氏。

突然の発症で集中治療室へ

2024年4月19日、あきやまただし氏は突然の脳内出血で緊急入院しました。発症直後は集中治療室で意識不明の重体となり、最初の1週間は生死の境をさまよったそうです。医師からは「かなり命があぶなかった」と告げられたといいます。左半身まひの後遺症も残り、「鉄の塊をつけているような左手と左足」と表現するほど動かせない状態だったそうです

ファンからの応援が励みに

入院中、あきやまただし氏は子供たちからの応援の手紙や看護師さんからの励ましの言葉に支えられていました。X(エックス)では闘病生活の様子を綴り、ファンとの交流を続けていました。「はなかっぱ見てました!」と声をかけられ、サインをねだられることもあったそうです。ファンの応援が、リハビリを頑張る原動力になったことでしょう。

「青春編」終了、新作への意欲

闘病生活の中でも、あきやまただし氏は創作への情熱を失っていませんでした。

入院中も続けたスピンオフ作品に幕

あきやまただし氏は、Xで5年間連載していたスピンオフ作品「はなかっぱ 青春編」を入院中に終了することを決意します。「青春編」は、原作のキャラクターたちが中学生になった物語で、ファンの間でも人気がありました。しかし体調を考え、一旦筆を置くことにしたのです。連載終了を惜しむ声も多く寄せられましたが、あきやまただし氏は前を向いていました。

闘病乗り越え、新作への構想語る

「青春編」に幕を下ろしたあきやまただし氏でしたが、新作への意欲は衰えていません。「リハビリしっかりがんばります!みなさんにまた新しい作品でよろこんでいただける日々をおとどけしたいです!」とファンに向けてメッセージを送っています。闘病生活を乗り越えた先に、新たな物語が生まれることを予感させる力強い言葉です。具体的な構想は明かしていませんが、回復を待ち望むファンも多いことでしょう。

退院後のリハビリ、再発防止に注意

2024年6月21日、あきやまただし氏は退院しました。しかしリハビリはこれからが本番です。

左手・左足の機能回復へ

あきやまただし氏は現在も左半身まひの症状が残っており、特に左手と左足の機能回復が大きな課題となっています。退院後は外来でのリハビリを継続し、地道なトレーニングを積み重ねる必要があります。脳出血の後遺症からの回復には個人差が大きく、時間もかかるため、焦らずゆっくりと取り組んでいくことが大切だといいます。

ファンへの感謝と再起の決意

退院に際し、あきやまただし氏はファンへの感謝の気持ちを伝えています。「入院中は、多くの皆様にご心配とご迷惑をお掛けし大変申し訳ございませんでした。そして、応援本当にありがとうございます」。そして再起を誓います。「退院はしましたが、リハビリはまだまだ続くのでゆっくり頑張っていきたいと思います」。無理のない範囲でリハビリに励み、再発防止にも細心の注意を払っていく考えのようです。

あきやま氏の生き方が「はなかっぱ」の世界観を支える

あきやまただし氏の半生は、「はなかっぱ」という作品に大きく影響を与えています。

苦難乗り越える強さが作品のテーマ

「はなかっぱ」の主人公は、自分の特性を受け入れ、前向きに生きていく姿が印象的です。これは、幼少期の入院生活や今回の闘病を通して、苦難を乗り越えてきたあきやまただし氏自身の強さが反映されているのかもしれません。作者の生き方そのものが、作品のテーマと重なっているのです。だからこそ「はなかっぱ」は、読者の心に深く響くのでしょう。

子供たちに勇気を与え続ける

「はなかっぱ」は子供たちに夢と希望を与え続けています。病気や障害など、人生の困難に直面した時も、前を向いて生きていく大切さを教えてくれます。再起をかけて懸命にリハビリに取り組むあきやまただし氏の姿は、多くの人に勇気を与えることでしょう。「はなかっぱ」を通して、あきやまただし氏はこれからも子供たちに生きるヒントを届け続けてくれるはずです。

まとめ:「はなかっぱ」原作者あきやまただし氏、リハビリへの決意

あきやまただし氏の半生は、幼少期の入院が漫画家としての原点になっていることを物語っています。そして今回の闘病は、新たな作品を生み出すきっかけになるかもしれません。「青春編」の連載終了は惜しまれますが、必ず新しい物語が生まれることでしょう。左半身まひのリハビリに全力で取り組み、ファンへの感謝の気持ちを胸に、再起を目指すあきやまただし氏。「はなかっぱ」が多くの子供たちに勇気と希望を与え続けるように、あきやまただし氏自身も私たちに生きる力を与え続けてくれるはずです。

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