令和元年５月４日の
午前５時４５分にて
北海道大樹町の実験場から発射した
自社開発した小型ロケット
『ＭＯＭＯ（モモ）』３号機の
打ち上げに成功しました！
民間が開発した小型ロケットの
打ち上げ成功は国内初となります
これで世界に遅れをとってきた
日本のロケット開発がまた一歩
実用領域に近づいたことになります
すごいことですよね！
ですがそのロケットには観測機器の他
なぜかハンバーグを搭載していると
発表されています
は？なぜにハンバーグを？
その理由が気になりましたので
その調査報告も含めて報告します
世界の民間小型ロケット事情
現在、国の主導で進められてきた
ロケット開発は全世界的にみて
徐々に民間企業へ移行しつつあるのが
業界的な流れです
例えばアメリカのロケットラボは
ニュージーランドの発射拠点から
昨年１月に小型衛星の打ち上げに成功
中国のベンチャー企業も
昨年５月に試験打ち上げを
成功させています
この流れが加速している背景には
人工衛星が小型化していることが
大きく影響しています
これまでの常識としては
数tonレベルのが当然だった衛星が
テクノロジーの進化で小型化して
使用用途を限定すれば数Kgの衛星でも
充分な性能を確保できるように
なってきたわけです
そうすると国が予算で主導する
大型ロケットの発射を待って
大型衛星と一緒に打ち上げるより
低予算でいつでも打ち上げられる
小型ロケットのニーズが
高まってきているというわけです
日本のロケットベンチャー企業について
【企業概要】
社名：インターステラテクノロジズ株式会社
本社：北海道広尾郡大樹町
東京事務所：千葉県浦安市
設立：2003年5月
資本金：3,985万円
役員：代表取締役 稲川貴大
事業内容：ロケットの開発・製造・打上げサービス
時はいまから２２年前の平成９年
全国の宇宙好きが集まって
民間で低価格ロケットが作れるか？
小さな規模でとてつもなく大きな夢の
デザイン作業がはじまりました
その結果
数十グラムの衛星を軌道投入できる
打上げ重量が数百kgの超小型ロケット
そんなコンセプトに至ったことが
現実のロケット開発に繋がりました
バカものが世界を変えるって
本当なんですね、笑
そして最初は試験できる環境などなく
ボロアパートの風呂場を実験場にして
最初のロケットエンジンの
燃焼実験をスタートさせたとのこと
そしてそんな実験を何度も何度も
その後、拠点を北海道赤平市へ
さらに現在は北海道大樹町で
まだ叶わぬゴールに
チャレンジし続けてきたようです
すごいメンタルですよねー
なお、このプロジェクトには
あのホリエモンも投資しています
これまでの開発ステージ
まずは２００５年に
関係するスペシャリストが集まり
国内で民間宇宙開発を目指す組織
『なつのロケット団』を結成して
活動を開始します
そして２００７年に燃焼試験設備から
整備をはじめて翌年に30kgf級の
ロケットエンジンの燃焼試験に成功
さらに２０１０年には100kgf級の
開発も成功させてきました
そしてついに２０１３年１１月に
我が国初の純民間商業ロケット
『ポッキー』の打ち上げに成功します
すごいですよね！
現在までには高度100kmを目指した
観測ロケットの開発をスタートさせ
観測ロケット「MOMO」の打上実験が
昨年６月にエンジンが停止し落下して
炎上してしまいました
その時の動画はこちらをご参考下さい
そして「MOMO」の落下原因を分析し
今回「MOMO」3号機の打上成功に
大きな期待が寄せられていたと
そういうわけです
「ＭＯＭＯ（モモ）」３号機のスペック
そんな多くの期待が寄せられている
ＭＯＭＯ（モモ）３号機のスペックは
以下のとおりです
【MOMO（モモ）３号機のスペック】
全長：９．９ｍ
仕様：液体燃料型ロケット
推進剤：エタノールと液体酸素
推力：１．２ｔｏｎ
目標：高度百Ｋｍ以上
搭載物：高知工科大の観測機器
および『ハンバーグ』？
MOMO（モモ）３号機は
全長が10ｍ近い液体燃料ロケットです
推力は１．２ｔｏｎと心強い
民間開発では国内初となる宇宙空間
つまり高度百Ｋｍ以上の到達を
目標と置いています
凄いですよね！
ロケットにハンバーグを搭載して理由とは？
民間小型ロケット「ＭＯＭＯ（モモ）」３号機にハンバーグを搭載 出典：㈱GROSEBALサイト
ところが不思議なことに
このロケットには
高知工科大製の観測機器のほかに
『とろけるハンバーグ』も
搭載されていると発表されています
これはスポンサーである
神奈川県の㈱GROSEBAL製
グリルフクヨシの名物料理
実はこの料理
「相模原名物料理決定戦グランプリ」
「相模原お店大賞グランプリ」にも
受賞した逸品なのだとか！笑
もちろん宣伝目的ではありますが
とてもユニークだと思いませんか？笑
正直、この発想力には頭が下がります
関連情報はこちらからどうぞ
＞＞とろけるハンバーグ＜＜
※通販もやっているようです
「ＭＯＭＯ（モモ）」３号機の打ち上げ実験は３度の延期
実はこの打ち上げ実験はそもそも
平成最後の日、４月３０日に
予定されていました
しかし当日、機体内のバルブに
不具合が発生して延期
またその後、実験予定日を
５月２日として発表していたが
強風となったため２度目の延期
そしてその後３日の正午前後の
打ち上げ実験予定を
強い風が予想されると
３度目の見送りを発表していた
民間小型ロケット「ＭＯＭＯ（モモ）」３号機の打ち上げが成功！！まとめ
今回の打ち上げの成功によって
２０年以上まえにはじまった
多くのヒトの宇宙への夢が
また一歩前進すると考えると
ワクワクが止まりませんよね
ぜひ今後も関連するよいニュースが
流れてくることを願います♪
