こんにちは、NIMOです。2022年6月、女優の秋野暢子（あきの ようこ）さんがステージ3の食道がんを公表しました。がんとの闘いを「桃太郎の鬼退治」になぞらえ、前向きに治療に取り組む姿勢が注目を集めています。抗がん剤治療に備えて自ら髪を剃るなど、秋野暢子さんの勇気ある行動に多くの人が勇気づけられています。
秋野暢子、ステージ3の食道がんを公表。「桃太郎の鬼退治」と前向きに闘病
秋野暢子さんは、2022年6月にステージ3の食道がんであることを公表しました。がんの告知を受けた当初は、「なぜ自分が？」と一瞬頭をよぎったそうですが、すぐに前向きな姿勢で闘病に挑む決意を固めました。
がん告知を受けた心境と、治療方針の選択
医師からステージ3の食道がんと告げられた秋野暢子さん。初めは信じられない気持ちでしたが、現実を受け止め、前向きに闘病する決意をします。手術、抗がん剤、放射線治療など、様々な選択肢の中から、自分に合った治療方針を医師と相談しながら選びました。声帯を失う可能性のある手術は避け、抗がん剤と放射線治療を組み合わせる化学放射線療法を選択。俳優としての仕事を続けるため、声を失わずに済む治療法を選んだのです。
ブログで闘病生活を発信。多くの人から応援のメッセージ
秋野暢子さんは、闘病生活をブログで発信することを決意します。自身の経験が、同じようにがんと闘う人々の支えになればと願ってのことでした。ブログでは、がんとの闘いを「桃太郎の鬼退治」になぞらえ、前向きにがんに立ち向かう決意を綴ります。ブログには、多くの人から応援のメッセージが寄せられ、秋野暢子さんの心の支えになったそうです。闘病中も笑顔を絶やさず、ポジティブな姿勢で治療に臨む秋野暢子さんの姿に、多くの人が勇気づけられました。
抗がん剤治療の副作用に備えて「先回り」でスキンヘッドに
抗がん剤治療を始める前に、秋野暢子さんは思い切った行動に出ます。副作用で髪が抜ける可能性が高いことを知り、自ら髪を剃ってスキンヘッドになったのです。
脱毛の副作用を見越して、自ら髪を剃る
抗がん剤治療では、脱毛の副作用が出ることが多いと聞いていた秋野暢子さん。髪が抜ける過程を見るのが辛いと考え、先回りして自分で髪を剃ることを決意します。病院の美容室で髪を剃ってもらい、すっきりとしたスキンヘッドになりました。「秋野、鬼退治の気合一発です。これで落ちる髪の毛の心配はなくなりました」と、ブログで報告。自ら髪を剃る勇気ある行動に、多くの人が感動しました。
抗がん剤の種類によっては脱毛しないことが判明し、医師も驚く
しかし、秋野暢子さんが選んだ抗がん剤は、脱毛の副作用が少ないタイプだったのです。医師から「この薬では髪は抜けないよ」と告げられた時は、秋野暢子さん自身も驚いたそうです。スキンヘッドになる決断は早とちりだったかもしれませんが、副作用に備える心構えができていたことで、治療に臨む気持ちが楽になったと話しています。先回りしてスキンヘッドになった秋野暢子さんの行動力に、医師も感心したとのことです。
抗がん剤と放射線治療を選択。声を失わずに済む治療法
秋野暢子さんは、食道がんの治療方針として、手術ではなく、抗がん剤と放射線治療を選択しました。俳優としての仕事を続けるため、声を失うリスクがある手術は避けたいと考えたからです。
手術をすれば声を失う可能性。俳優としての仕事を続けるため手術以外の治療法を選択
食道がんの手術では、声帯を取らなければならない可能性があります。俳優としてのキャリアを大切にしたい秋野暢子さんにとって、声を失うリスクは大きすぎました。医師と相談し、手術以外の治療法を模索することにしました。抗がん剤と放射線治療を組み合わせる化学放射線療法なら、声を失わずに済むことがわかり、秋野暢子さんはこの治療法を選択。仕事を続けながら治療に専念できる環境を整えました。
4ヶ月半に及ぶ抗がん剤治療と放射線治療。吐き気止めの薬で乗り切る
秋野暢子さんは、4ヶ月半に及ぶ抗がん剤治療と放射線治療に挑みました。辛い副作用との闘いの日々でしたが、吐き気止めの薬を上手に使いながら乗り越えていきます。抗がん剤治療は、24時間の点滴を月曜から金曜まで5日間行い、3～4週間休むサイクルを4クール行いました。放射線治療は、週5日、6週間かけて30回照射。体力的にも精神的にもきつい治療でしたが、秋野暢子さんは前向きな姿勢を崩さず、治療に専念しました。
治療の甲斐あって、9つのがんが消失。「鬼退治」に成功
9つの食道がんと診断されていた秋野暢子さん。4ヶ月半の治療の末、奇跡的にすべてのがんが消失しました。まさに「桃太郎の鬼退治」を成し遂げた瞬間です。
治療後のPET検査で、がんが見つからず。半年間の闘病生活に終止符
治療後のPET検査で、秋野暢子さんの体内にがんは見つかりませんでした。医師から「完全寛解」の宣告を受けた秋野さん。半年間に及ぶ闘病生活に、ようやく終止符を打つことができました。「お医者様も驚く回復でした」と、秋野暢子さんは治療の成果を喜びます。がんが消えたことで、俳優としての仕事にも復帰。病気になる前と変わらない日常を取り戻すことができました。
がんサバイバーとして、ブログで情報発信や啓発活動を開始
がんを乗り越えた秋野暢子さんは、自身の経験を活かし、がんサバイバーとしての活動を始めます。ブログを通じて、がんに関する情報発信や啓発活動に力を注ぎました。自分と同じように、がんと闘う人々の支えになりたいと願ってのことです。闘病中に感じた不安や悩み、治療の選択に迷った経験など、リアルな体験を赤裸々に綴ったブログは、多くのがん患者や家族の心の支えになっています。
がんサバイバーとは、がんの診断を受けた後を生きていく人々のことを指す言葉です。
がんを経験して見えた新しい人生観。「やりたいことはすぐ行動」
がんとの闘いを通して、秋野暢子さんの人生観は大きく変化しました。「今を生きる」ことの大切さを実感し、やりたいことは先送りせずにチャレンジしていく姿勢を持つようになったのです。
がん治療を乗り越え、人生の優先順位が変化。やりたいことを先送りにしない
死と向き合った経験から、秋野暢子さんは人生の優先順位を見直しました。やりたいと思ったことは、できるだけ早く実行に移すことを心がけるようになります。後悔のない人生を送りたいと、強く願うようになったのです。「人生に限りがあることを身に染みて感じました。だから、やりたいことはすぐ行動に移すことにしています」と、秋野暢子さんは語ります。がん治療を乗り越えたからこそ気づけた、新しい人生観です。
1人でハワイ旅行に出かけるなど、新しいチャレンジに挑戦
がんを乗り越えた後、秋野暢子さんは1人でハワイ旅行に出かけました。以前は考えられなかったチャレンジにも、果敢に挑戦する姿勢を見せています。絵画制作にも力を注ぐなど、新しい可能性を広げながら、充実した日々を送っているそうです。「病気になって初めて、当たり前のことがどれだけ幸せなことかを実感しました。だから、今を大切に生きていきたい」と、秋野暢子さんは前を向いて歩み始めています。
まとめ：秋野暢子、抗がん剤治療で先回りしすぎてスキンヘッド！
秋野暢子さんの闘病記は、がんと闘う人々に勇気と希望を与える感動的なストーリーです。ステージ3の食道がんと診断されながらも、前向きな姿勢と強い意志力で9つものがんを乗り越えた秋野暢子さん。抗がん剤治療に備えて自ら髪を剃る決断力、声を失わずに済む治療法を選択する賢明さ、闘病生活をブログで発信することで多くの人の支えになった優しさ。秋野暢子さんの生き方から学ぶべきことは多いでしょう。
がん治療を通して、人生の優先順位が変化したという秋野暢子さん。今を精一杯生きることの大切さを実感し、後悔のない人生を送るために、やりたいことにはどんどん挑戦する姿勢を持つようになったそうです。ハワイ旅行や絵画制作など、新しいチャレンジにも果敢に取り組む秋野暢子さんの姿は、多くの人に勇気を与えてくれるはずです。
秋野暢子さんの闘病記は、誰もがいつかは直面するかもしれない「がん」という病気と向き合う上で、大きな示唆を与えてくれる物語です。辛い治療に耐えながらも希望を失わない強さ、支えてくれる人への感謝の気持ち、そして何より、今この瞬間を大切に生きることの尊さ。秋野暢子さんの経験から学んだことを胸に、一日一日を大切に生きていきたいですね。
