今回、紹介する商品は
全ての光を吸収してしまうゴムシート
その名も暗黒シートです
なんだか怖そうなネーミングですが
いったいどのような特徴があって
どんな用途に使われるのか？
早速ご紹介していきましょう
『暗黒シート』の商品データ
商品名：暗黒シート
企業名：産業技術総合研究所
所在地：茨城県つくば市梅園１―１―１ 中央第３
価 格：未定
発売日：未定
産業技術総合研究所は
日本の独立行政法人である
国立研究開発法人の一つで
公的研究機関です
通称：産総研（さんそうけん）と
呼ばれます
産業技術の幅広い分野における
さまざまな技術開発を
総合的に行っている団体で
日本最大級の研究機関です
なんだかすごそうですよね！笑
そんな産総研が今回開発したのが
高い光吸収率と耐久性を併せ持つ
世界初の黒色素材です
『暗黒シート』の特徴
通常のゴムシートはと言いますと
まず普通に光を当ててみると
反射して白っぽくなります
しかしこの暗黒シートは
光を反射せずに真っ暗になります
つまり光らないということです
一体なぜなんでしょうか
産総研の応用放射継続研究グループの
雨宮 研究グループ長が
解説してくれます
『実はこの暗黒シートは
表面にミクロな凸凹な構造が
できているんです！』
『暗黒シート』が真っ黒な理由
入ってきた光は何度も多重反射すると
反射が小さくなる特性があります
その特性を利用しているのです
この暗黒シートを作るのに
欠かせないのは特殊な板です
その特殊な板の表面に
イオンビームを当てるなどして
でこぼこになるように加工しています
この特殊な板を型として
ゴムを塗って乾燥させて
ペリっと外すと暗黒シートになります
この暗黒ｼｰﾄの表面を顕微鏡で見ると
トゲトゲのようなものが
たくさん乱立しています
この谷の部分に光を閉じ込めることで
光の反射を抑えているんですね
『暗黒シート』の用途
この暗黒シートですが
カメラのレンズの内側に使うことで
綺麗な写真を撮ることができたり
あとは洋服の素材などにも
応用することが期待されています
雨宮 研究グループ長は
『比較的安い材料でこのシートを
大量に作ることができる技術が
確立できたと捉えているのですが
もっと大きなサイズにしていったり
同じ品質のものが保てるかなどが
今後の課題だと捉えています』と
これからも研究を重ねるということ
『暗黒シート』まとめ
平面で加工しやすいということで
色んな所に汎用性がありそうだと
期待が高まります
ただ課題もまだあるようで
例えば汚れてしまうと
その汚れの部分に光が反射して
結局光ってしまうだったりとか
今は強すぎる光を当てると
どうしても鈍く反射してしまうなど
強い光でも反射しない素材を考える
あるいはトゲトゲをもっと増やすとか
色々と考える必要があるとのこと
こういった要素技術の積み上げが
新しい時代をつくっていくという
そんなワクワクが止まらなくなる
今回はそんな商品のご紹介でした、笑
最後にyoutube動画での解説も
ありましたのでご紹介します
お時間のある方はどうぞ☆
